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アニメでわかる患者中心の医療の方法

アニメでわかる患者中心の医療の方法

「患者中心の医療の方法」が多くの方に手軽に知ってもらおうと、拙いながらもアニメを作ってみました。

みなさんやみなさんの周りの方の理解の助けになれば大変嬉しいです。

 

 

先日は、医療の経験・知識ゼロでも「患者中心の医療」のイメージが掴めるようにと記事にしてみました。

prattto.com

今回は、「患者中心の医療」の実践法についてのお話です。



患者中心の医療の方法をアニメで紹介

患者中心の医療が、単にスローガンや心意気ではなく実践的な方法としてまとめられています。

それが、「患者中心の医療の方法(patient-centered medicine; PCM)」です。

 

医師や看護師だけでなく、ケアに関わる全ての人へ有用な技法です。

(そして、患者さんになりうる、一般の方にも知ってもらうことでより良い医療のかかり方を考える助けになると考えています。)

 

それを手軽に知ってもらおうと、拙いながらもアニメを作ってみました。

こちらです!


www.youtube.com



記事として読みたい方はこちら

  ※上のアニメの中身を文字に起こしたものです

 

ケアの現場で起きてしまう

患者さんとの綱引きやすれ違いを少なくできたら嬉しいですよね。

患者さんをよくよく理解して、いい関係でケアのゴールを目指す方法が「患者中心の医療の方法、PCM」なのです。

 

こちらがPCMのモデルです。

 

ですが、少し小難しい感じですね・・・。

 

PCMのモデルをイラストに

PCMのモデルの図を、イラストにアレンジしてみました。

 

PCMは4つの要素でできています。

この4つは互いに作用しあう、連続したものと考えてください。

 

① 患者さんとの良好な関係のもとで、

② 問題は何か、ゴールはどこか一緒に考えてゆきます

③ そのためには、患者さんの気持ちに耳を傾けて主体性を引き出してゆきます

④ 問題をより深く理解できるように患者さんの人柄や人生、家族、そして社会にも視野を向けます

 

個々の患者さんや場面に応じて、要素の比重を変えてゆきます

 

PCMの4つの要素

各要素について詳しく見てゆきましょう

 

共通の理解基盤を見出す

医療者が主導権を持つ場合は、患者さんが受け身の立場でケアに従っていました。

PCMでは、患者さんの主体性を引き出し、対等に話し合う中で共通の理解を築いていきます。

 

健康、疾患、病気の経験を探る

「疾患」という客観的な理解から視野を広げてゆきます。

患者さんが「病気」をどのように感じ、「健康」をどうとらえているか。

患者さんの健康問題の主観と客観を統合し理解を深めてゆきます



全人的に理解する

患者さんは唯一無二の存在です。人生の主人公なのです。

家族や生活の中にその人らしさがあります。

地域や文化、時代を知ることで、さらに深く患者さんを理解できます。



患者-臨床家関係を強化する

患者さんとの良い関係性が他の要素をより効果的にします

思いやりや癒しのある関わりを心がけます。



 

患者中心の医療の方法は患者さんを全人的に理解し、良い関係でケアをすすめる方法です。

”そうだったらいいなぁ” ではなくて、

”そうする”ための実践的な方法です!

 

「患者中心の~」が、やっぱりピンと来ない方へ

ぜひこちらの記事でイメージを掴んでいただきたいです。

医療の経験も知識がなくても「患者中心性」がわかるようにまとめてみました。

 

詳しく学びたい方へ

本気で詳しく学びたい方は、原著を手にしてみてください。

  • 上手な実践方法
  • 学び方や教え方
  • その効果と研究方法 など

読み応えのある内容です!

 

 

もう少し気楽に学びたい方はこれらの資料がオススメです。

 ※以下のものは医療者限定で、登録が必要です

もしこれらの他にも「患者中心の医療の方法」についてわかりやすい資料をみなんがご存知でしたら、ぜひ教えて下さい。

 

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「患者中心の医療の方法」を勢い余ってアニメにしてしまいましたという記事でした。

ではまた、プラっとお立ち寄りください。