● プラっと 〜プライマリ・ケアがちょっと詳しく →ぱっと身につく →きっとワクワク 〜
ケアに関わる人も、そうでない人にも気楽に学べてちょっと役立つ内容をお送りします。日本プライマリ・ケア連合学会学会 基本研修ハンドブックの「家庭医療専門領域」32テーマから 1テーマを紙1枚に超訳 して、ちょっとずつ学んでゆく。そんな連載記事です。
「主旨を もう少し知りたい」、 「そもそもプライマリ・ケアって なに?」 という方は こちら記事からどうぞ
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#2. ヘルスプロモーション
今回、ハンドブック*1の
p.50~63「ヘルスプロモーションと疾病予防」
を参考にしています。
ヘルスプロモーションの定義や戦略はWHO(世界保健機構)が提唱*2しているのですが、
すごくすごく平たく言ってしまうと
「みんなの健康づくり」
です。
ここでポイントなのは「みんなの」というところです。
健康を維持するのは「個人の努力」で、健康を損なうのは「個人の責任」でしょうか・・・?
何から何まで、あなた1人の努力で健康になれるでしょうか。
仮に、あなた1人が健康になれたとしても、不健康な人たちや不健康な地域の中で幸せを感じられるでしょうか。
健康は、周りの人たちや周りの環境と共にあります。
「個人の」ではなく、「みんなの」健康をつくって支え合うものなのです。
そんなイメージが、ヘルスプロモーションです。
1枚にまとめるとこんな感じでしょうか。
ヘルスプロモーションの活動は、
個人、ヘルスサービス、コミュニティ、環境、政策の5つから成り立ちます。
「じゃあ、私にできることって何だろう??」と立ち止まりそうになりますが、
とにかく動き出してみることが肝心です!
● あなたが生活の中で、健康を高めてくれているもの(または、損ねているもの)は何でしょう? → それを周りの人やSNSに話してみましょう
● 健康や幸せのために役立ちそうな活動やコミュニティはありますか? → おもしろい!すてき!と思ったら飛び込んでみましょう
● 周りで頑張ってる人、困っている人はいますか? → ちょっと詳しく話を聞いてみましょう
今ある繋がりや、身近なところから健康づくりの種を見つけて育ててみましょう。
では、またプラっとお立ち寄り下さい。
*2:ヘルスプロモーションとは、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義され、「すべての人びとがあらゆる生活舞台−労働・学習・余暇そして愛の場−で健康を享受することのできる公正な社会の創造」を健康づくり戦略の目標としています。http://plaza.umin.ac.jp/~jshp-gakkai/intro.html